私は犬と遊ぶ仕事を14年しており、仕事の関係上、沢山のワンちゃんと飼い主様に出会ってきました。
その中には他多頭飼育している方も多く、沢山の相性を見てきました。
私自身も異性同士とオス同士の多頭飼育を経験しています。
この記事では私の経験や数多くのお客様とその愛犬を見てきた実績を基に、多頭飼育の性別による相性についてまとめました。
・これから多頭飼育を検討している方
・性別による相性の違いがあるのかを知りたい
・彼氏や彼女の連れ子であるワンちゃんとの相性が心配
多頭飼育について
今回、この記事をご覧いただく前に大前提を書かせていただきます。
犬にも性格があります。
オス同士だから・メス同士だから、絶対にこうなる!
というものではありません。
あくまで私の14年間で培った犬の経験と、出会った家族を見てきた性別による相性を本記事で書いております。
また表題はチワワとなっておりますが、出会った家族の犬種はチワワに限りません。
ご近所の犬、ドッグランで出会った犬の性別による相性とは関係性が異なります。あくまで家族犬としての相性として記載しています。
その点、ご了承ください。
オスとメス 性別による性格の違いについて
多頭飼育するならオスとメスの性別による特徴を知っておきましょう。
お客様にオスとメスの特徴をお伝えすると、子育て経験のあるお母さまは「犬も人間の子供みたいなのね」って言われます。
私は子育て経験がありませんが、確かに!と思いました。
ワンちゃんの飼育経験があまりない方は、幼稚園児の男の子と女の子でイメージしてみてください。
イメージしやすくなります♪
オスの特徴
オスはとっても甘えん坊でスキンシップが大好きです。
飼い主さんが寝ていると自ら腕に潜り込んで一緒に寝たり、普段から常に触れられたい子が多いです。
そして、人間の女性が大好きです。
飼い主さんが女性の場合、「俺の女だ!」と言わんばかりに守ってくれたりします。
何事にもめげず、怒られても忘れる子が多く、やんちゃで力が強いです。
お母さんや一人で飼っている女性は男の子にメロメロで、終始イチャイチャしている様子をみます(笑)
メスの特徴
メスは賢く、理性的な子が多いです。
躾やトレーニングはすぐに覚えます。
感情やその場の雰囲気を読むことができます。
イタズラしているところを発見した時、睨むだけで止めたり、それがダメなことも理解しています。
飼い主さんに甘えることが大好きですが、自分の気分がのっていない時は触らないでほしい子が多いです。
ご夫婦で飼っている場合、普段はママさんがお世話して長い時間一緒にいるのに、パパさんとばかりイチャイチャしている風景をよくみます(笑)
オスメス性格の違いによるエピソード
愛犬とボール投げをしている時、オスの子は永遠にボール投げをせがんできます。
ボールを投げるふりをするだけで何度でも騙されてくれます。
「あれ?ボールは?どこどこ??」って何度やっても同じ反応、ちょっとお馬鹿で可愛いです。
メスはボール遊びをしている時、投げるふりだけすると初回はオスと同じ反応をしてくれますが、何度もやると「あ、そうですか。そういうことならもーやめた!」って感じでボール遊びに興味を持ってくれなくなります。
また、メスはしっかりボール遊びの終わりを教えていれば《アウト》(ボールを離せ)などの合図でボールを離してくれます。
オスはボールを無理やり口からもぎ取らないと離さない子が多いです。
個体差がありますが、オスメスの特徴になります。
そちらを踏まえて異性、オス同士、メス同士の相性を考えましょう。
ここでは、あくまで特徴をわかりやすい表現をしていますので、オスだから《アウト》を覚えないとか、そういうことではありません。
多頭飼育 オス同士の場合
自然界の動物ではオス同士とは敵対しており、メスをめぐって戦っているイメージがありますよね。
犬業界でもオス同士は仲が悪い印象が強いです。
未去勢のオス同士はケンカしやすく、不仲になる可能性が高いです。
オス同士で多頭飼育を検討している方は去勢をお勧めします。
去勢する際、なるべく早い時期の生後6ヶ月頃にするとケンカするリスクを減らすことができます。
オス同士の飼育エピソード
我が家のチワワは両方去勢済みオス同士です。
こういう書き方は恥ずかしいのですが、私を奪い合って2頭がケンカすることが多々あります。
ケンカは取っ組み合いのような様子です。
現時点は双方がこのケンカで怪我をしたり、流血したことはありません。
ケンカすることもありますが、一緒にワンプロするくらい仲良く遊ぶことも多いです。
常に一緒にいたいらしく、兄が行くところに必ず弟がついて行っています。
よくお兄ちゃんにかまってほしくて、限度を超える弟に怒っている姿を目にします。
多頭飼育 メス同士の場合
世間的にはメス同士はうまくいきそうなイメージがありますが、犬業界では不仲になりやすい印象があります。
メスで気が強い子はかなり気が強いので、ケンカすると流血するくらいのケンカをします。※実際に何度か目撃しています。
ケンカしなくても《私は私だから》といった感じで、普段の生活からお互い干渉しない子が多いです。
一緒にワンプロしたり遊ぶこともありますが、寝るときは別々に寝るなど慣れあいません。
メス同士の飼育を検討している方は、犬同士の上下関係をしっかり教えることをお勧めします。
メスは賢いので、上下関係が確立できれば仲の良い多頭飼育が可能です。
メス同士の飼育エピソード
母犬とその娘犬をメス同士で飼っているご家族は、母と子という関係を飛び越え仲が悪く流血するほどのケンカをしていました。
飼い主さんに聞くと流血する程のケンカは少ないが、その手前までのケンカはよくあるそうです。
また、他のご家族ですが同じ寝床、同じトイレを使いたくないらしく別々で家に用意している方もいました。
多頭飼育 異性同士の場合
異性同士の多頭は相性が良い子が多いです。
一緒に遊ぶ子も多いですし、遊ばなくてもお互い干渉しないスタイルが多く、大きなケンカや流血をするほどのケンカをしない印象があります。
異性同士の多頭飼育の場合は去勢避妊をするなど、不要な妊娠をしないようご注意ください。
妊娠に限らずオスは未去勢の場合、相手にマウント(優位性)を取りやすくトラブルになりやすいので、去勢することをお勧めします。
異性同士の飼育エピソード
異性同士で飼育している家族の特徴として、ご夫婦やカップルで飼っていることが多く、《お父さんとメス犬》《お母さんとオス犬》でセットになっていることが多いです。
また、下の子が上の子に依存していることが多く、犬同士一緒に寝ていたり、一緒に行動していることが多いです。
飼い主さんより異性の同居犬が好き・仲が良いという子が多い印象です。
多頭飼育の相性について
今回、オス同士、メス同士、異性同士の多頭飼育について記載いたしましたが、最終的な相性はその子同士の性格につきます!!
仲の良い子は仲が良いですし、仲が悪い子は悪いです。
(結局それかいっ!って突っ込まれそうですが…。)
しかし、このオスとメスの性格の特徴や飼育エピソードが少しでも参考になれば嬉しいです♪